キャリアプラン
ケアマネジャーをまとめる主任介護支援専門員
ケアマネジャーとして働くためには「介護支援専門員証」が必要となるため、介護や福祉の現場で、ある程度経験を積んだ人が目標にする仕事となります。ケアマネジャーは、ケアプラン作成などの重要な仕事を任されるため、知識や経験のある人がついている場合も多いのです。
ケアマネジャーとしてのキャリアプランを考えた時、ケアマネジャーの中でもより大きなやりがいがある主任介護支援専門員、いわゆる主任ケアマネジャーという仕事があります。主任ケアマネジャーは、ケアプランを作成するケアマネジャーをまとめる役割を担っています。主任ケアマネジャーは、新人のケアマネジャーの指導にあたります。また、ケアプランの作成に関するアドバイスをおこなったりします。
主任ケアマネジャーになるには「主任介護支援専門員研修」を修了することが条件となります。「主任介護支援専門員研修」の内容は地域によって異なりますが、10日間程度でおこなわれます。2018年度の介護報酬改定では、この主任ケアマネジャーであることが居住介護支援事業所の管理者である要件に加えられたり、地域包括センターや一部の事業所では主任ケアマネジャーの配置が義務づけられたりするなど、ケアマネジャーとしてのキャリアプランを考えた時に、今後の活躍が最も期待されている職業であるといえます。
より質の高い介護を目指す認定ケアマネジャー
認定ケアマネジャーは、ケアマネジャーの資質向上を目的に創設された、日本ケアマネジメント学会による民間資格です。資格取得には、認定ケアマネジャー試験に合格する必要があり、受験にあたっては、ケアマネジャーとしての3年以上の実務経験、または、日本ケアマネジメント学会の会員歴が2年以上であることが条件となります。また、試験では自身が作成したケアプランや担当した事例をまとめて提出し、審査を通過する必要があります。
通常主任ケアマネジャーになるには、5年以上の実務経験が必要となりますが、この認定ケアマネジャーの資格を取得すると、3年以上に短縮されるなどのメリットがあります。また、認定ケアマネジャーの資格は5年ごとに更新されるため、ケアプランを作成する上で、必要な新しい技術や情報を更新していくことができます。
ケアマネジャーとしてのキャリアプランに、資格を更新し続けることを加えておけば、ケアマネジャーとして働く自分自身を常に成長させていくことができるでしょう。
